
野原のススキも、小さな樹木も みなまっ白に凍っている。
まさに樹氷の世界である。
空気は凛として冷たく、まっ白な霧が低く立ち込めている。
太陽が今まさに登り始め、雲と霧の間から 幻想的な光が差し込んできた。
上空を見上げれば澄み切った青空。
深海のようだった空を、太陽の力強い光が照らし始めた。
私は今 どこにいるのだろうか・・・
そんな不思議な思いを抱きながら、
流れてくる壮大なオーケストラサウンドが一層心を揺さぶる。
ティンパニが『ボン ボボボン♪』と叩かれ、
どこか知らないところへ行ってしまうような気持ちに
なったのである。 sasagawa